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ラリーストGoriの「男は黙って後輪駆動」

ラリーってどんな感じ?その3

今回は、TC(TimeControl)ラリーについて説明します。

WRC(世界ラリー選手権)と同様の競技の進め方なので、今からどんどん広がっていくことになると思いますが、一般的には以下のような構成になっています。
① レッキ
② セレモニアルスタート
③ リエゾンと各スペシャルステージ
④ サービス
⑤ 再度、③の後、ゴール
という流れになります。

まず、①のレッキについて
これはスペシャルステージ(以下SS)と言う競技走行区間の下見のための走行です。
日本のラリーでは一般的に各SSに2回のレッキをすることが多いです。
レッキは練習走行ではないので、スピード制限があり、ゆっくり走らなければいけません。
レッキでの作業ですが、ただ漫然とコースを下見するのではなく、すべてのコーナーや道路状況、ライン取りをドライバーとコドライバー(ナビゲーター)が打ち合わせをしながらノートに書き取っていきます。このノートをペースノートと言います。
1回目で書き取ったペースノートを2回目のレッキで、Coドライバーが読み上げます。
読み上げた内容をドライバーが細かく修正してコドライバーに伝え、精度の高いペースノートを一緒に作ります。
ペースノートはドライバー主体で作成していきますので、それを信じて全開走行が出来るわけです。
(ほとんどの方は、Coドライバーが作成していると勘違いされているようです。だから、Coドライバーの言っていることを信じて全開走行するなんてありえないと思っているみたいですね)

ここで、ペースノートについてですが、とても奥が深いので詳しく知りたい方やノウハウは直接僕が伝授しますのでいつでも声を掛けてください。(笑)

ざっと御説明しますと、ペースノート走行は、すなわちレーダー走行です。
次々に現れるコーナーや直線などを、あらかじめCoドライバーに読み上げてもらうことにより、スムーズに無駄なく、リスクを最小限にして速く走ることが出来ます。
Coドライバーとのコンビネーションがうまくいくと、最高の走り&とても一体感があり充実感いっぱいです。
僕は、岡山の有名(?)なT代さんに手取り足取り伝授していただき、その後はI籐さんと改良&息が合うように幾度となく練習や打ち合わせをしました。

で、ノートの内容ですが、写実型と記号型の2通りに分かれます。

写実型は、見える状況をそのままノートにするので、記録がとても大変です。
例)ガードレールの切れ目からブレーキして、右にちょっと曲がった後に、切り株があるところをちょっとインを外して左にだらっと曲がって・・・。などなど。
3キロ程度のSSでもノート何10ページになります。

記号型は、曲がりの角度、右左、直線の距離、路面状況を記号で表す方法です。
曲がりの角度は数字の大小で表します。例えば1から6までの数字で一番きついコーナーを1、一番ゆるいコーナーを6として、曲がり度合いを判断します。
記号型の場合
ノートには「2R+3L 50 6L KI」ってな感じで書いてあります。
読み方は、「ツーライト アンド スリーレフト 50 シックスレフト キープイン」
意味は、「結構きつい右コーナーの次にちょっときつい左コーナーがあって、50メートルの直線の後にゆるい左コーナーをイン側をキープして走る」

また、長くなってきたので続きは次回にします。。
ラリーってどんな感じ?その3_f0081885_12342082.jpg

by rallying-gori | 2006-03-25 12:05
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ラリーなどモータースポーツや日常の出来事をつづります

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ラリードライバーやってます。
速さはもちろん、ギャラリーウケする走りを信条としてます。
特技は、カメラ目線走行(笑)

航空祭巡り、鉄馬でツーリング、読書、音楽鑑賞にもはまってます。

ちなみに「お世話になってるクラブはココ
ラリークラブ広島 (RCH)
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